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「メロンの無農薬栽培は不可能」と言われていたが、

土作りに時間を掛け失敗を重ねながらも無農薬メロンを完成

奇跡の有機JASメロン

ゆめてまり(赤肉メロン) 

究極の自然農法メロン一筋29年

北海道のほぼ中心に位置する富良野地方。盆地特有の内陸性気候で、昼夜の寒暖差が糖度の高いメロンを作り上げる。平成12年に有機JAS認定を取得し、完全無農薬・無化学肥料でメロンを栽培する名人が坂本正男さんだ。  ある程度慣れた人でも100mのハウス4棟の管理が限界のところ、顧客の要望に応えるため、坂本さんは夫婦で15棟、年間1万6000個を収穫する。北海道で採種・育成され、ウドンコ病への耐病性も備えた赤肉品種の「ゆめてまり」は、糖度14度を最低基準に、15度以上を目指している。3年が限度といわれるメロンの連作を20年以上続けられるのは、微生物を殺さない土づくりの賜物だ。  収穫できないリスクを想定し、10年ほど、注文数の倍の数を栽培していたという坂本さん。無農薬の有機メロンを一人でも多くの人に食べてもらえるようにと、50年間風邪ひとつひかず、耕す以外は全部手作業の見事なメロンを今日も誠実に世に送り出し続けている。

本物だけが持つ、まろやかな味わい:坂本正男

メロンはお尻の方から糖度が上がり、下側から白っぽい色に変わってきます。食べ頃を見分けるために最初のうちはじっくり見て歩きます。食べ頃を正確に知るには目利きができなければなりません。  最後まで気を抜かずに手間をかけないと、メロンは糖度が上がらないまま死滅してしまいます。それまでかけた労力やお金が最後の2週間で水の泡になります。私はそれを何回も経験しました。メロン栽培は勝負の場面の積み重ねなんです。自分の子ども以上に手をかけて育てています。  そうしてできた有機栽培のメロンはまろやかで食べやすい。硝酸態窒素など土中の化学的な物質を吸った「苦い」「舌がビリビリする」メロンと違って、安心安全です。アトピー・じんましんなどでメロンを食べられなかった方からも、お礼のはがきをいただきます。  かみさんと「今年はよかったね」と満足して話す年は29年で1度もありません。「ここをダメにしちゃったね」「少し玉が小さかったね」など、毎年課題があります。自分で納得いくように作ってダメになったときは踏んぎりよく諦め、これは有機だと理解するしかありません。いまでも1棟か2棟、1000〜2000個ぐらいは廃棄します。そういうことを踏み台にしないと有機のメロンはできません。それがいやなら最初からやらない方がいい。100%なんて絶対にありえません。  諦めたら、それで終わり。継続できるのはやりがいがあるからです。食べてもらえる、注文がある、はがきをもらえる。「有機のメロンはやはりいい」と言ってもらえることが励みになっています。

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